Table of Contents
Author: のりたか
Summary:  三カ月も失業状態の浜口幸彦は、元上司の柴田に職場を勧められ、その話を聞きに居酒屋へ。帰宅途中、自宅近くの公園で見知らぬ外国人に腰をバットで強打され、バッグを奪われるはめになる。
 柴田の手を借り病院へ搬送。レントゲンの結果、腰骨にひびと打撲で三日ほど入院となる。点滴と薬が治療の目的の入院生活は退屈で、病人との会話に花が咲く。なにも手持ちない浜口は、親切な病人から温情を受ける。真横の初老の男性は湯山といい、言葉遣いも丁寧で、ほかの人とは一風違う貫禄がある。
 小さな出版社で営業に勤めた浜口は、書店回りで優華という女性と知り合い、二年ほどつきあうが、半年前に振られた。三十一という年でも思い出が離れなく、いまだ恋心があり、退屈なときは脳裏を駆け巡る。
強奪は紙面に小さく報道され、突如優華から着信。だが携帯の電池はなく、なぞの言葉を残し切れた。公衆電話はつがらなく、彼女からの連絡は途絶えた。
 翌日、点滴が終わり目を覚ますと優華が病室の外にいた。娯楽室で再会に躍る心で話すと、彼女は泣きながら謝り、忘れずにいたことへ浜口は胸を打つ。
お互いやり直すことで別れ、病室に戻ると、それは夢だったことに気づく……



著者 のりたか。
1965年12月生まれ
静岡県静岡市出身
転機は小学三年生。水泳が厳しく脱走し登校拒否となる。担任が変わる小四から復帰。中学は楽譜が読めずにブラスバンドへ入部。譜面を一年で解読する。高校中退後、芸人に憧れて上京するものの、弟子になれず田舎に帰途する。その後、通信高校を七年で卒業。建設現場、トラック運転、郵便配達、演芸場、タクシードライバーなどを経験。同級生の漫画家に便乗しエッセイを出版。書く楽しみを知り近年は物語を書いている。

ご購読をお待ちしております。
表紙提供 メディバン

Price: Free

Share