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Author: 鏑木あたる
Summary: 今、世界はおかしな事になっている。
『あの音』のせいだ。
どう、おかしくなってるかって?
それはすぐに分かる。
ほら、あそこに居るけんじ君とまりちゃんを見てみると良い。
僕が学校のボランティアで来たこの幼稚園で、楽しそうに鬼ごっこで遊んでる、あの二人を。
さあ、耳を澄ませて……。
けんじ君とまりちゃんのやり取りが聞こえてくるよ。
「もう~いいか~い♪」
「ま~だだよ~♪」
「もう~いいか~い♪」
「ま~だだよ~♪」


「もう、良いだろう。 うんざりだ。 君はもっと強い女性だと思っていた。 がっかりだ。 別れよう」


「けんじくうん!? けんじくううううん!?!? 子供がそんな事言っちゃだめええええええ!!」
僕の突っ込みも虚しく、突然どこぞのビジネスマン顔になったけんじ君は言い、それを受けて「ふ、ふええーーーーん……っ!!」と泣き始めるまりちゃん。

こんな光景はそこかしこで見られるんだ。
例えばそこで遊んでるりかちゃんは……
「あっの子っが欲っしい♪」
「あっの子っじゃ分っからん♪」
「そっの子っが欲っしい♪」


「ですから何度も申し上げている様に身元の特定が困難です。学籍番号、出身地、年齢を告げなさい。話はそれからです」


「りかちゃあん!? りかちゃあああん!?!? どうしちゃったのぉ!?!?!?」
キャリアウーマンになったリカちゃん、しかしそれだけじゃない。あそこでだるまさんが転んだで遊んでいるゆうと君だって……


「だーるまさんが♪ ………………転んだままで、終わると思うなよ小僧……ッ!!」


「ゆうと君だめええ!! 脅したらだめええ!!!!」
悪役に変身するゆうと君、しかし次の瞬間には


「だーるまさんが♪ ………………転んだ時には、何もかもが手遅れで……妻も子も離れ……手元に残ったのは多額の借金だけでした……。私は一体、この先どうすれば良いのでしょうか……」


「それもだめええ!!! 子供のセリフじゃないいいいいい!!!」
人生に疲れきった世捨てびとに変身してしまうんだ。


『音スイッチ』から始まる変な世界、表紙を飾る妹、不破ななみのかわいさもお得な笑いの頂点を目指すお笑い小説(ライトノベル=ラノベ。電子書籍)、登場!!!
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