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Creator: 宮部ジュンイチ
Summary: ――――これは、バケツという抑圧された世界で、外の世界に広がる自由(空)を夢見る少女と、突然バケツの中に召喚されたあなたが紡ぐ、冒険と感動のショートストーリーの第一作。

テーマは抑圧された世界からの解放。

翌朝、昨日買ったバケツの中で目覚めたあなた(主人公)は、その世界の住民であるおじいさんに『空』について尋ねます。

『そら? 君は何を言ってるのかね? この上はただの天井だよ』

その中で直面する世界の壁……。

『私ね、絵本でしか外の世界のこと知らないからさ、外の世界の人に会えるのすっごく楽しみにしてたんだよ!』

抑圧された世界で、無邪気に笑う少女シュレッタ。彼女と出会い、部屋に招かれたあなたは、この世界の信じ難い現実を突きつけられます。

『この本、最後は外の世界に出るんだけど、そこから先のページが無いんだ』

『どうして?』

『破り取られちゃったの。『外の世界は単なるおとぎ話で、そんな在りもしない話をして夢を抱いた子供がかわいそうだ』とか、よくわからないことで大人たちが騒ぎ出してね。挙句の果てに、この本を描いた人を追放しちゃったんだ……』

果たして子供は、本当に『夢や希望』を抱いてはいけないのか。

――――外へ踏み出す勇気を見失い、自分たちの世界を守るために他人を律する『抑圧と偏狭によって歪められた世界――バケツ』。

そこに住む利己主義的な大人たち。この世界が見失った、在るべき価値観や道徳……。

抑圧と偏狭によって歪められた世界――バケツを変える術(てだて)は、どこにもない。

あるのは、それぞれが進むべき未来(世界)を変える微かな希望と、明日へ踏み出す『勇気』。

この世界の大人が見失った『勇気』を“剣”に変え、僕は君と、困難を乗り越えた先の空を目指す。


『行こう、シュレッタ。僕らが生きるべき、本当の世界へ――――』


※ブリックヴィンケル(四次元的存在)や真に迫った表現が特徴の本作は、『読者が主人公』をコンセプトに、主人公というフィルターを通した独特の世界観を演出しています。オリジナル短編連作として投稿できるよう、続編を鋭意執筆していきますので、ご期待ください。

Price: Free

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