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Author: のりたか
Summary:  独りアパートへ住む四十歳の高村和道は、一ヶ月前に仕事を首になり退屈な日々を過ごしている。背は高く細身の高村は高校時代水泳部。体は頑丈である。卒業後は営業職を転々とし、腰を据えられなかった。仕事嫌いの高村は商品を売らないため、今まで基本給だけで生活をし、仕事時間は自分の趣味に充てていた。首を切られては失業保険をと、過去同じくり返しをして来た。現在も先週から失業保険をもらい始めたので、まだ仕事を探さない。
きょうは二月二十九日で四年に一度のうるう年。めでたく思い夜は一杯やることになる。読書好きでもあり、図書館へ行くと顔なじみのなにをしているのかわからない守口に会い競輪へ行こうと誘われる。現れた彼はベンツに乗っていたので怪しく思う。だが守口は急な用事が入り、競輪はまたの機会となる。途中で降ろしてもらうと、プロ野球のオープン戦がある模様で、高村はそれを観戦する。身なりも優れない守口は五十過ぎであり図書館によくいる男。なぜベンツを乗ることが出来るのかと疑問になる。
 その夜、昔同棲した女性に酔った勢いで電話をすると、夫の暴力によりすでに離婚しているという。高村はいまだ彼女に未練があり、思い出アルバムを日ごろ眺めていた。電話で意気投合をし、山城昌美と翌日会うことになる。再会すると容姿に驚く。以前より極細の身体である。前夫の暴力により、昌美は心の病にもなっていた。高村はむごい前夫の仕打ちをとり除く決心をする。その日は八年ぶりに彼女を愛した。仕事へ就くことで、彼女とまた暮らすことを約束できた。だが度々高村のアパートへ待ち伏せをする守口の行動が気になる…。



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表紙提供 いーブックデザイン

著者 のりたか。
1965年12月生まれ
静岡県静岡市出身
転機は小学三年生。水泳が厳しく脱走し登校拒否となる。担任が変わる小四から復帰。中学は楽譜が読めずにブラスバンドへ入部。譜面を一年で解読する。高校中退後、芸人に憧れて上京するものの、弟子になれず田舎に帰途する。その後、通信高校を七年で卒業。建設現場、トラック運転、郵便配達、演芸場、タクシードライバーなどを経験。同級生の漫画家に便乗しエッセイを出版。書く楽しみを知り近年は物語を書いている。

Price: Free

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