Social Networking Site for Posting Illustrations and Manga - ART street by MediBang

一角獣 liked!

びんじょ!

現在の壁紙は、「社会・経済マトリックス分析(概念図)」と僕の推しの言葉だね(*´ω`*)
1枚目にしてる理由は、今書いてる小説が丁度社会主義と資本主義って結局どっちがいいのかな〜っていうようなことを議論する局面に入ってきたから。
2枚目も同じく、小説で今書いてる章のテーマになってる言葉だから。
ちなみに数日前までは剣持のコラ画像だった。差がすごいね( ͡° ͜ʖ ͡°)

Read more

一角獣 liked!

短編小説 『魔女の子』②

私たちは「宵闇の魔女」と共に、小さな家に住んでいた。




____家、と言っても、周りとは違う。


とんがった屋根の、魔女の帽子みたいな形の屋根で、すごく目立つ。

夜になると月の光を反射して、キラキラと青紫色に薄ぼんやりと輝いていた。




庭には「星のなる木」が1本生えていた。


雷がたくさん落ちた後のような、黒焦げの、葉も生えないような木だった。

そのみずぼらしい枯れ木の枝は真っ直ぐ天に向かって伸びていて、枝の先に星がくっついている。

宵闇の魔女は「光の実」と呼んでいた。






すごく田舎のへんぴな土地で、夜になると光1つ届かない。


この土地を収めている魔女様は、夜に私たちを連れて歩き回って、毎日「光の実」を集落の人々に届ける仕事をしていた。

私たちもよく手伝っていて、村の人たちからたくさん「ありがとう」と言われた。

困っている近くの集落の人や、旅人に分け与えることもあった。



魔女様は光を届ける代わりに、お礼として野菜や果物をもらっていた。

私たちが尋ねた時は、たくさんお菓子をもらうこともあった。



毎日が楽しくて、3人でこの先も暮らしていけるのだと疑わなかった。










____一方、他の地域では魔女狩りが流行していた。


魔女や魔法使いを悪とする人々が徒党を組んで、領地を襲い始めた。次々と魔女たちが炎に焼かれ、殲滅されていった。


残った土地は、焼け野原と化した。










そのうち、村には「魔女は悪いやつだ」という噂が立ち始めた。

魔女様の光の実に助けられてきた村の人たちは、魔女様を信じて疑わなかった。



私たちも、魔女様が大好きだった。



今まで通り、お昼に出かけられない魔女様に代わって買い物をしたり、村の人たちとおしゃべりをしたり。

そんな普通が続いていたある日、魔女様が私たちに言った。






「おまえたちはもう、ここに居てはいけないんだよ」と。






それがどういうことなのか、よく理解出来なかった。


星が綺麗な夜だった。


魔女様はよく、「今夜も綺麗だ」と笑っていた。今日も、笑っていた。


そして、言ったのだ。


まるで、「おはよう」や「いただきます」と同じような、自然な口ぶりで。





よく分からない。


どういうことなんだろう。






呆然としていると、魔女様は私たちの肩に手を回して、抱き締めた。


びっくりした。


あんまりこういうことをする人じゃなかったから。








なんだか、すごく、「いけない」と思った。



何故だかは、分からないけれど。






しばらくそうしていた。


私たちも、魔女様から離れたくなかった。





ふと、力を緩めて、奥の部屋に消えていった。


戻ってきた彼女の手には、青く光る蝶の飾りが握られていた。


ふわふわ、と部屋にいた蝶が、飾りの方に向かって集まっていく。






「明日は、これを付けていくんだよ」と彼女は言った。





手渡されたそれは、淡く光っているように見えた。


壁にかけてあるワンピースのポケットに入れる。


そのワンピースは、常人が一目見れば分かるほど、値段が張るものだったけれど、私たちには分からなかった。


だってまだ、着たことがなかったんだもの。









「明日は____」




そう言って魔女様が用意してくれたもの全て、見覚えのないものだった。


壁にかけてあるワンピースも、床に置いてある旅行鞄も、その上に置いてある帽子も、全部。


いつの間に買ったのか、私たちには分からなかった。


靴は、いつも街に行くときにだけ履いていたものが、まるで鏡のように、ピカピカに磨かれていた。






最後に、地図と、魔力のこもった石をいくつかもらった。


この場所にある「孤児院」を訪ねるように、言われた。


地図には、細かい道順と、石の使い道、「キース・ホークエンス」と書かれていた。








それから、一晩開けて。


目が覚めると、魔女様は居なかった。




2人でテーブルに用意されていたパンをかじる。


スープも、まだ温かかった。




魔女様の食器はもう片されていた。


日光が苦手で、昼間に外に出ることは滅多になかった。


街に行くときや、買い物以外は、昼間のほとんどを家で過ごしていたのに。






彼女に言われた通り、着替えて準備を整える。


これから、遠いところまで行かなければならない。
 



「お姉ちゃん、待ってよ」とてて、と後ろを追いかけてくる。


「早く行くわよ」


「なんでそんなに急ぐの?」


「____なんとなくよ」




なぜか、と聞かれてしまうと、とっさに理由が思い浮かばなかった。

リゼはそのまま、リズの手を握り、一緒に家を出る。


ここから先は、街へとつながる一本道だ。




いつもは街まで歩いていくけれど、今日は違った。

途中の森のところで、地図の道が止まっていたからだ。





「ここかしら‥‥‥‥?」2人で地図を覗き込む。

 
「どれだっけ?私が持ってるかな‥‥‥‥?」とリズがワンピースのポケットをまさぐる。



「あった‥‥‥‥!!」リズのポケットから、白く光る丸い石が顔を覗かせる。

そこには月のような、動物の足跡のような模様が書かれている。


地面に視線を落とすと、同じ模様の書かれた岩が地面から突き出ているのが見えた。




「ええっと‥‥‥‥?」   


「これを嵌めるのかしら‥‥‥‥?」




見たところ、ただの岩だ。


高さも2人の膝辺りまでしかなく、大人が見れば「ちょっと大きくて尖った石」程度だろう。

模様も、よく見なければ分からないほどに掠れている。


探してみたけれど、何かを嵌められるような窪みは見当たらなかった。 

地図に石の使い道が記されているが、「ここにはめる」としか書かれていない。







岩の前で試行錯誤すること数分。



「これ、もしかして‥‥‥‥」



石の模様を岩に向けるようにして近づけると、岩に書かれた模様が浮かび上がってきた。



「これで合っているみたいね」



2人は手を繋ぎ、石を近づけていく。 


身体が浮き上がる感覚。


目の前が白くなる。











その模様が完全に合わさった時。


2人の少女は姿を消していた。


Read more

一角獣 liked!

鬼滅の好き嫌い興味本位で見てみた(*´ω`*)

人気度1位 鏑丸
   2位 冨岡義勇
   3位 伊黒小芭内

不人気度1位 吾峠呼世晴
    2位 胡蝶カナエ
    3位 栗花落カナヲ

予想通りっちゃ予想通りやな〜
見たい人はこちらから↓
https://suki-kira.com/tag/鬼滅の刃/
鬼滅以外にも、すとぷりとか呪術とか何でも見れるぜ。まあここの評価は半信半疑ぐらいで見たほうがええよ。自分がどう感じたかが一番大事。

Read more

一角獣 liked!

短編小説 『魔女の子』①

↑↑このイラストの物語です

元々は星野の見た夢からですが、夢を見た後に書いた記録が途中で終わってたので勝手な想像で描きました
長いのでトピック3つにまとめます(*^▽^*)



____ジリリリ。


ベルの音。すぐに足音が聞こえてくる。





____ガチャ。


その金の装飾のついたドアノブが回すと、夏の日差しが瞳に突き刺さる。




どこだ、とキースは思った。


ベルを鳴らした主が、視界のどこにもいなかったのだ。









「ごめんください」




声が聞こえて視線を下に移動させると、少女が2人、こちらに目を向けていた。


1人は、白金の髪と紺色の瞳。もう1人は、紺色の髪と金色の瞳。





「キース・ホークエンスさんはこちらですか」





まるで正反対なその容姿を見ていると、一歩前に出て、金髪の少女が口を開いた。


紺色の髪の少女が身を小さくしているところを見ると、こちらの方が姉なのかもしれない。




「ああ、私だが‥‥‥」その紺色の大きな瞳に捉えられると、動けなくなるような錯覚を覚える。


「そうですか」彼女はそう答え、金色の長いまつ毛を伏せる。






「キース・ホークエンスさんに、これを見せよと言われたんです」






彼女たちの着ているワンピースの襟についた、青く光る蝶の飾り。


それは、「魔女の後継」であることを示していた。







魔女___および魔法使いは、使役する使い魔のような存在がいる。


「使い魔」と言っても、魔族との契約をするわけではなく、認められた魔女・魔法使い1人1人が使役している動物や虫、植物のことである。


その「使い魔」はその使い手1人1人に決められているのだ。


後継の者を従えている場合、その者は主人が使役している「使い魔」を模した飾りをどこかにつける必要がある。




____青く光る蝶を使役していたのは、「宵闇の魔女」だった。











「これを見せれば、孤児院に入れるって言われて‥‥‥」





かの「宵闇の魔女に子供がいる」という話は、遠い昔に小耳に挟んだものだ。


当時は特に気にもとめていなかった。


むしろデマだとも思っていたくらいだ。私だけでなく、きっと誰もが。


「宵闇の魔女」は、後継を持たない魔女として有名だったからである。




____だが、こうして目の前に現れてしまえば、認めるのは致し方ないだろう。









「君たちは、“宵闇”の後継だね」


「分かるの、ですか‥‥‥‥?」不安そうな瞳で、紺色の髪の少女が初めて口を開いた。


「その飾りが、印なんだ」教えると、2人とも首を傾げる。どうやらよく知らないらしい。






「改めまして、私はキース・ホークエンス。この孤児院の経営者だ」


「リゼよ」と金色の髪の少女。


「‥‥‥‥リズ」虫の羽音のような声で、紺色の髪の少女が言った。




「遠路遥々、よく来たね」


私はそう言って、2人を孤児院へ迎え入れた。








「宵闇の魔女」は北国の遠方の小さな街を統治していたと聞く。


対して、こちらは東の片田舎の隅に位置している。____もちろん、“今は”の話だが。


普通の孤児院のように経営しているところもあるが、この孤児院は普通の人間が入れぬように結界をはり、見えないようにしている。


もちろん、孤児院はここだけでなく、他国や別の地域にもいくつかあるのだが____。






恐らく、戦火を逃れるためなのだろう。


“宵闇”の領地からここまでは、地続きではあるが気が遠くなるような距離だ。


普通なら10日半、転移を使ったとしても、3日はかかる。






ここに彼女たちがたどり着いたとするならば。


“宵闇の魔女”はもう存在し得ない存在となった____と判断するのが賢明だろう。




今、あのあたりは魔女狩りが激化している頃だ。対してこちらは魔女狩りの跡地。


生き残りをかけて、彼女たちをここに送り届けたのだろう。


あの“宵闇”が、そこまで人情を大事にするとは思えないが‥‥‥‥。


ーーーー続くーーーー









Read more

一角獣 liked!

一角獣 liked!

最近、推理小説書いてるんよね〜

初めて本格的に書いてみたんだけど、なかなか楽しくて。
今まで小説にあんまり推理要素入れてなかったけど、これから入れていこうかなぁと思ってる。
叔父さんが推理もの大好きで、アーサー・コナン・ドイルとか勧めてくれて。
読んでみると面白かった。推理モノって頭良くないと書けないイメージだったけど、意外とすんなり書けるもんやねえ。
嬉しみ。

Read more