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カラ松で「俺だけの」←夢小説モドキです。

最後まで読んでいただけると幸いです。
駄目な方はどうぞお戻りくださいまし...

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俺はずっと前から彼女の側にいた。
そう、奴なんかが現れるずっと前から。
なのに、何故俺が彼女を諦めて引き下がらなければならない?
——————彼女は俺のものだ。

物心が付いた時には既に、俺の横には彼女の姿があった。血の繋がらない
年の離れた可愛い妹。
他の兄弟もいるのに、ずっと俺のそばを離れようとしない愛しい愛しい俺の妹。
そんな彼女に、いつしか俺は恋愛的感情を持つようになった。
他の誰にも触れさせない、俺だけのものにしようと心に誓ったのだ。
しかし、彼女は大きくなるに連れて、
自分から俺のそばを離れるようになった。

「カラ松兄さん、あのね、私.........、
恋人が出来たんだ」

この言葉を聞いたのはいつだっただろう。
顔には出さなかったが、あまりのショックに言葉が出なかったのを覚えている。

彼女が好きになった相手は、
彼女と同級生の「竹谷八左ヱ門」。
お互いに気持ちが惹かれあって
いたのだという。
実際、その竹谷という男と話している時の彼女の表情は、俺が今までに見た事のない程幸せそうな表情だった。

何故?何故彼女は奴を選んだのか?
俺だって、彼女には精一杯尽くしてきた。
他の誰よりも深い愛情を注いできたつもりだった。でも、彼女は俺じゃなく奴を選んだ。
彼女にとって俺からの愛情表現は、家族としての愛情表現としてしか捉えられていなかったらしい。

彼女に幸せになって欲しい気持ちは勿論
ある。だが、彼女を幸せにする相手が俺じゃないなんて許せなかった。

だから、俺は今日、



彼女を奪ったのだ。


彼女はいつも通りの時間に家に帰ってきた。
奴と恋人同士になってからも、帰ってくる時間が変わったことはない。おそらく、彼女はまだ、奴の家に寄って帰ってきたことはないのだと思う。

「あ!カラ松兄さん、ただいま!」

普段と変わらぬあどけない笑顔で
声をかけてくる彼女。
そんな彼女に愛しさを感じながら、俺も返事を返す。

「ああ、おかえり○○」

今日、他の兄弟と親は皆
帰ってこない。親はまた2人でどこに行くかも告げずに旅行に行っているし、他の5人はオールナイトでカラオケ合コンだという。
俺も一緒に行こうと誘われたが、○○が残っているといる理由から、断ったのだ。
そもそも、学生の妹1人を残して皆でどこかにいくなんて発想がまずおかしい。

つまり、今晩家にいるのは、
俺と彼女の2人だけなわけで。

勉強している彼女の部屋のドアを軽くノックする。すると、中から「はーい?」という可愛らしい返事が返ってきた。
ドアを開けると、彼女の柔らかい香りと共に、無防備な服装の彼女が目に
飛び込んでくる。

「........っ」

溢れそうな衝動をまだ駄目だと抑えながら彼女に近づいた。

「今日は、俺たち以外誰もいないぞ」

「へっ?そうなの?
うわあ、兄さん達酷いなぁ、自分たちだけで楽しんでてー」

俺の言葉の意味をそこまで深く考えていない彼女は、兄たちが羨ましいとぶうたれた。

胸元の大きく開いた薄めのTシャツに、
裾の短いスカート。勿論素足で、長くて細い足が顕になっていた。
いつからこんなに魅力的な女性になったのか。まだ高校生にも関わらず、その妖艶さは大人に勝るものだった。

そんな彼女が愛し過ぎて、
我慢の限界がきれた俺は、そっと彼女の髪に触れた。

「?カラ松兄さん?」

そのまま手を彼女の頬に移していく。

「綺麗な髪だな...、相変わらず」

いつもより低めのトーンの声と共に、
ゆっくりと指を顎のラインにそって動かす。
少し困ったような表情になってきた彼女が更に可愛くて、彼女の腰に手を宛てがう。
グッとこちらに彼女を近付けて、お互いの顔が触れ合う位の距離になった。
さすがに驚いた彼女は、

「っ!?か、カラ松兄さ、ちょっと...!」

と身をよじって抵抗する。
抵抗しながらも徐々に赤く染まっていく頬や、熱を帯びていく彼女の体に、心臓音が加速するのを感じた。

そしてついに、俺の気持ちを打ち明ける。

「○○.....、俺、お前が好きなんだ。
愛してる。あの竹谷とかいう男なんかよりもずっと、ずっとずっと愛してるんだ。」

抵抗していた彼女の動きが止まった。
彼女が動揺しながら俺の目を見据える。
混乱と驚き、そして恐怖の混じった
瞳だった。

「........え.....?嘘...、そんな訳.......」

「嘘じゃない、本当の気持ちだ。
俺はお前を愛してる。」

「...........っ!」

やっと自分の置かれた状況を理解したらしい。今自分は俺に半分抱きしめられている状態で身動きがとれない。そして、今晩、俺達2人以外この家にはいない。
つまり、襲われてもおかしくない
状況なのだ。

「いや...っ、カラ松兄さん離して...っ!」

今度は先程よりも強い抵抗を始めた彼女は、本当に逃げたがっていた。
————逃げられるはずなんかないのにな。

「○○、今夜は、楽しもうな」

そう言って彼女の顎を掴み、顔を無理やりこちらに向かせる。
彼女の瞳には涙が滲んでいた。

「お願い...、こんなのいや.....!」

必死に訴えてくるが、俺はもう止まれなかった。今頃奴は何をしているんだろうか。
ここにいる彼女のことを考えて、幸福に浸っているのかもしれない。
彼女の身に何が起きているかも知らずに。

悪いな竹谷。
俺はもう引き返せない。
彼女をお前のものなんかにはさせねえよ。

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しっつれいしましたー。
それよかテスト勉強捗らんのや。

今回のカラ松は、全体的にエグいです。
もう、真っ黒な愛に溺れきって何も見えない...みたいな感じになっています。
そして自分で書いて言うのもなんですが、竹谷くんの扱われ方も中々に酷いですね(笑)

最後まで見て頂いて
ありがとうございましたm(*_ _)m

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