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  4. 京都国際クリエイターズアワード2024　デジタルアニメコンテスト　結果発表

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最優秀賞 10万円＋授賞式へ招待

作者

Eric Lee

作品名 Wind Goes On

鎌田氏のコメント

・故郷を立ち去る主人公の複雑な心情を、ちゃんと映像で表現している点を高く評価した。
・その映像には、圧倒的なセンスと工夫があり、“ここでこのカメラワークは普通思いつかない”という魅力的なカットが、あちこちに見られた。
・卓越した才能であり、作者の今後の活躍に期待したい。

濱中氏のコメント

飽きさせない画づくりやここをこう見せたいだろうなという狙いがあって、15分楽しく観させていただきました。
キャラの情報量と背景の情報量が良い意味でアンバランスなので、キャラが浮いていてこういうルックは個人的にもいいなと思って観れました。

神保氏のコメント

うしなわれゆく愛しい場所、去っていく友だち、幼なかった自分...すべてを一羽のトビが取り結んでいく物語。
クライマックスに向かう後半の流れと画角がとくにすばらしく抒情的。

準優秀賞 5万円＋授賞式へ招待

作者

淳三

作品名 種

鎌田氏のコメント

・内容は、そんなに珍しいものではないが、純粋に絵が上手く、アニメーションとしてよく動いている。
・NHK「みんなのうた」で放映されていても、全然おかしくないというか、このレベルの作品はなかなか放映されていない。
・なにより、主人公の気持ちが十分に表現できていて、それが視聴者に伝わり、見ている方も楽しくなる。この点は特に評価したい。

濱中氏のコメント

何度も観させていただていますが改めて凄い作画でした。
ロトスコなしで女の子や虫の動きを丁寧に描いていて圧巻でした。

曲もご自身でということで、曲と映像とのマッチしており『すごいなー』といいながら見入ってしまう作品です。
次の作品も楽しみです！

神保氏のコメント

作詞・作曲・演奏・歌・アニメ、すべて一人のクリエイターによって制作された作品は、クリエイターの分身を思わせる。
観た人のこころに何かが芽吹くようなハートウォーミングな世界観が魅力。

入賞 1万円

作者

多田文ヒコ

作品名 稲荷鳥居のくぐり方

鎌田氏のコメント

・細かいギャグも効いていて、エンタメとしての完成度は、今回の応募作の中では最も高かった。
・絵も見やすく、安定している。話の展開も、枝葉末節を上手く省略して、テンポが良い。つまり、単純に作品を楽しむことができた。
・また、“おねしょた”というジャンルは、自主制作CGアニメでは結構珍しいが、優しさと色気とかっこよさを兼ね備えたヒロインの魅力が、本作の最大の強みと言える。

濱中氏のコメント

可愛いがつまった映像でほっこりしました。短い尺のなかでも登場人物のキャラクター性や可愛い仕草、ストーリーが丁寧に描かれており、もっとシリーズで見たくなる作品です。また、前作を知っている人からして、最後にサプライズを持ってくるあたり素敵な演出でした。

神保氏のコメント

ショートアニメにぴったりの「一夜のエピソード」。台詞をテキスト表現とすることで、リズムよく小気味よくまとめることに成功している。
作者

梁程翔

作品名 我們來拍怪獸打架

鎌田氏のコメント

・絵がほぼ棒人間だが、自主制作では、自分が表現したいモノを描くために、他の部分を割り切るのはアリだと思う。
・主人公は、作品制作のためなら、倫理も他人の迷惑も（ピー）食らえという破綻した性格だが、ある意味クリエイターのヒーローであり、とても魅力的。
・その主人公の非常識な発想と行動が、本作品の最大の見所だけに、後半の展開が割と常識的で、ちょっと残念。

濱中氏のコメント

とてもクレイジーでした！！！
途中にでてくるリアルな顔の密度までつくれるのに、あえてそうせずに2人の掛け合いをしているのは観ていて面白かったです。
ここまで引っ張ったのでもう1つオチがあるとよりよかったかと思っています。

神保氏のコメント

クリエイターなら誰しも共感する心象風景を、気楽にまとめたように見せつつ、描画のライン、ストーリー展開、画面構成、すべてに洗練されたデフォルメが効いている。手練れの印象。
作者

山中 祐京

作品名 Antique Record

鎌田氏のコメント

・「ルパンもの」つまり“怪盗が、警察やガードマンをかわして、お宝をゲット”という内容の自主制作アニメは、これまでに数多く作られているので、もう少しオリジナリティを出して欲しかった。
・二値化した画像の演出も、作品全体の絵柄をトータルでデザインし、計画的に用いれば、より効果的だったと思う。

濱中氏のコメント

アクション、とてもカッコよかったです！
何を見せたいかがハッキリしていて、迫力もあって動きも滑らか。
その上で色々なルックもチャレンジしていたので楽しめました。

神保氏のコメント

なんといっても、描画がハイクオリティ。
さらに彩色、動き、文字フォントまでがいちいち洒落ていて期待を裏切らない。
「おとなの愉しみ」にお勧めの1本。