今日から私があなたのママよ LEVEL 1
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2年前
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‐‐‐‐‐‐‐‐‐とある捜査官の日記‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自然豊かなこの町で赤子失踪事件が相次いで発生。
この一年間で五人の赤子が失踪している。
どれも現場には犯人の痕跡が一つもなく、警察は何も証拠を掴めずにいた。
しかし、今回それとは別にベビーベッドには大量の毛が落ちているのを発見した。恐らくこれは被害者の赤子の毛髪だろう。
…いや、毛髪ではなかったが、全ての被害者宅で赤子に対して虐待の痕跡があったのを思い出した。
そしてそれに対し誰も触れない事を私は不審に思い、本捜査とは別に独自に調査をしていた。
その後この町の長老に(しつこく)聞き込み調査をしたところ、60年前にもこの町で似たような未解決事件があったそう。
私はこの町に配属されて一年半しか経っておらず何も知らなかったのだが、どうやら村人や元から町にいた警察は皆この事実を知っているのだそうだ。
しかしそれならば尚更何故皆は………
所で近頃私が机に向かって日記を書いていると、いつも手元に蜘蛛がやってくることに気が付いた。
家のどこかに巣でも張られてしまったのだろうか？
…まあ、ここは田舎だからなあ...
話は戻すが、明日私は一人で一番誘拐場所として説が濃厚だと思われる山中へ調査に向かう。あそこは崖が多くて足場が悪いため集団調査は打ち切りとなったのだ。
今回の件以外にも犯罪の温床となっていてもおかしくないだろう。
多くの人を救うためには時に危険を冒すことも必要なのだ。
………日記にはそれ以降何も記されていない。
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