冥土でフードファイト! LEVEL 4
2年前
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メイド喫茶の店長がパフェを出してくれるシーンです。
【ストーリー】
私は世界のフードファイターのトップの座を不動のものにしていた。
「この世のものは食べ尽くしてしまったんだろうか。強敵もいなくなった……もっと見たことのない食べ物や最強のファイターに会いたい……」
そんなことを死んだ目でぼやきながら横断歩道を渡っていると、突然大きな衝撃を受けて目の前が真っ暗に……。
目を覚ますと、メイドの姿をした少女があなたの顔を覗き込んでいた。
『あ、目が覚めた?よかった!きみ、三途の川にぷかぷか浮かんでたんだよ~なかなか業が深いね~」
三途の川と言われて飛び起きる。詳しく話を聞くと、どうやら横断中にトラックに跳ねられてしまったらしい。
ということはここはあの世?
少女の名はエンマ。メイド喫茶の店長&フードファイターのコーチをしているのだと聞いた。
『みんなはボクをエンマ様って呼ぶけど、気軽にエンちゃんとかエンマって呼んでいいからね』と笑顔で話す。
「死んでしまったのか……これじゃもう何も食べられない!!」
がっくりと肩を落とす私に少女は
『元気だして!ここ冥府には現世に無い珍しい食べ物がたっくさんあるよ!きみは生前スゴいフードファイターだったんでしょ?閻魔帳にそう書いてある。ねえ、一緒にこの冥府で1番のフードファイターを目指さない?』
エンマと名乗る少女はウキウキと楽しそうにそう話した。
「現世にはない食べ物か……!それは食べてみたい!」
『うんうん、そうでしょ?ところでお腹すいてない?元現世のフードファイターさん。どうぞ召し上がれ♡』
エンマさんは苺や団子がモリモリにのったパフェを出してくれた。
でも、よくありそうなパフェだ。珍しさはなさそう。
『フフ、普通~って思ったね?甘いッ!見た目に惑わされちゃダメ!冥府のフードは現世の食べものより、ちょ~ハードなんだからね!ナメてたら死ぬゾ♡ フードファイターだって現世とは比べ物にならない強敵がわんさかいるんだから!』
「へ、へえ~……」
1度死んでるのに冥府でも死んだらどうなるんだろ……?
不安は感じたものの、どんな食べ物やどんな強敵がいるのか興味津々な私は、エンマコーチと冥府界トップのフードファイターを目指すことにした……!!
長文失礼いたしました。お読み頂きありがとうございます!