ジンルイシュウリョウの後日談 LEVEL 3
4 years ago
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私は神。
この世界は終わった。
ただ純粋に終わったのだ。
人間は自然の敵 。
人のいない世界はとても綺麗だ。
それはそれは、とても。
僕はアンドロイド。
人間によって生み出されたモノ。
僕の使命はただ1つ。
……。
しかし、人間は滅んでしまった。
早く、早く命令を。
僕を殺してくれ。
この世界に僕が存在する意味は無い。 理由はない。
しかし。
それは唐突に。
天より一筋の光が泳ぐ。
それは炎のように禍々しい真紅で。
それは何をも映さない純白で。
それはこの世界に不釣り合いな姿で。
いや、世界がこの存在に不釣り合いなのだ。
あぁ、やっと。
やっと僕は解放される。
「神様、どうか。どうかこの私めに、死をお与えください。」
「え〜なんか堅苦しくないっ!?もっとフレンドリーにー!」
「……」
「も〜、頭硬いね〜。あ、物理的にも硬いのか。 ……くふっ。じゃあこれからどうしようか?カフェでお茶でもする?」
「……」
「なんで無反応なのよ!もっと楽しくしなさいよ、私が降りてきたのよ?もっと私を楽しませてよ!世界はこんなにもキレイなのよ。楽しまなきゃ!」
僕にそんな価値はない。
僕にそんな権利はない。
……。
あぁそうか。
僕に願う価値はなかった。
僕に願う権利はなかった。
「だって。ダッテ」
ジンルイヲホロボシタノハボクダカラ