four leaves of promise ~追憶のアルカディア~ LEVEL 3
1년전
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春の浅い眠りの中で見た夢は、星になる前の懐かしい思い出。ここは…ああ、そうだった。この樹の下で、いつも好きな本を読んでいたっけ…。
「栞に使えよ」
ふいに声がした。顔を上げた先に四つ葉のクローバー…そして、人懐っこい笑顔。
「どうした?いきなり」
「お守り。一緒に戦から戻って続きが読めるように。絶対に二人で帰ろう…約束だ、兄貴」
その笑顔が微かに引き締まったのを、俺は見逃さなかった。
絶対に二人で帰ろう…いや、絶対に二人で帰りたい!本の続きが読みたいからじゃない。またこの場所で、こうして笑い合いたいから…。
…でも、そんなささやかな願いは叶わなかった。御免な…約束、守れなかった…。
夢から覚めた時、目に僅かに涙が滲んでいた。
あの時は、約束は果たせなかった。あの理想郷のような日々は、もう二度と取り戻せない。本の続きも永久に分からなくなってしまった…でも。
少し離れた場所を見やると、いかにも幸せそうな寝顔が視野に入ってきた。
でも…そんな事は、別にいい。隣にお前がいるから。今、すごく幸せだから。お前が俺の弟で本当によかった。
照れ臭くてそんな事は言えないけど、いつもそう思ってるよ…😌
双子座の二人を、星座になる前の姿で描きたい。ふと思い立ったのは、今年の5月頃でした。双子座の神話については、以前に書いた通りです。彼らの悲しくも温かいお話をもとにし、物語と絵でファンタジー小説風にしてみました☺️こちらは兄の目線で描いています。
題名に使った「アルカディア」とはギリシャ神話に由来し、理想郷を示す言葉です。星になる前、こんな穏やかな一時があったかもしれない…と思い、この言葉を使いました。
木漏れ日の表現は難しかったですが、温かく優しい雰囲気を目指して取り組みました😄