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上傳時間 ネオクラ的插畫
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秋の装い

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3年前

  • 塗鴉

  • うちのこ

少し涼み始めた秋頃。
オレは適当な時間に街中を散歩していると、オレのチームメイトで友人のハーネスがオープンカフェで、何か本を読んでいた。遠目から見て写真や長文が見えるから雑誌か?
ま、わざわざHMDを使わなくてもいいか。

オレは真っ先に「なー、ハーネス。」と声をかけた。

彼は日差しがよっぽど眩しいのか、少し睨みつけるような目つきで「ル、ルーベン…隣に来なよ。その位置じゃ眩しい。」と一言。
オレにとってこの陽射しの強さは…直視しなければそこまで強くないと感じる。

あと近づくと体に染み付いた硝煙の匂いに交じって、ほんの少しだけ独特な金属臭がした。
なんだろ、日焼け止めを塗ってるのか?

そして何を読んでいるのかと思えば、月刊のファッション雑誌。
まあハーネスは動きやすさも重視しつつも、そこそこ洒落た服装をしがちだ。
特に休日はトレンドに基づいた服を着ていることが多い。
目に見えてわかる位に体が強靭だけど、ルックスはいいからな。

でも何故こうも装いを気にするのか、オレは気になって聞いた。
あ、結構軽いノリで。
「俺いっつも思ってる事があってさー、ハーネスって割と装い気にしてるだろ?あれ何でなんだ?」

彼は少し溜息混じりだが、にこやかに話す。
俺よりずっと歳上だから
「ホント元気でいいなあ、君は。
僕は普通の日常を噛み締めたいだけだよ。
社会的、生命的に半分死んだ奴のささやかな娯楽さ。」
この時のオレはシャドウの何たるかをあまり知らなくて、何故半分死んだと言いきれるのか…。
あまり想像できなかった。

彼は雑誌をパタンと閉じ、机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持ってきて威圧的に話す。
「想像してみなよ。
体が悴む冬の寒さ、怠惰するような夏の暑さ。
そんな鬱陶しい気温もある日突然感じられなくなった奴の事。
陽射しを浴びるだけで酷い火傷を負う辛さを。」
オレは気温を感じられないという辺りで何となく察してしまった。
「あー、だいたい分かった。
リビングデッド的に無理やり生かされてるのか。
夏のくそ暑い時なのに、汗水垂らさず平気な顔して厚着着てる奴って…大体そういう事だろ?
あと曇り空でも日除けの帽子をかぶってるのも…。」

彼はうんうんと黙って頷くばかりだった。
変異って本当に怖いな…。

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