満月の夜の誘惑『月下美人』
6 months ago
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クジャクサボテンから咲く花「ゲッカビジン」(月下美人)を題材に描きました。
1.大きなテーマは4つ目の花言葉【危険な快楽】
月下美人の花言葉は【はかない美】【はかない恋】【あでやかな美人】という基本3つの意味になりますが、4つ目の花言葉があり【危険な快楽】という意味があります。
【危険な快楽】は海外で主に呼ばれている花言葉であり、月下美人の花から漂う「香り」が由来といわれています。今回はその4つ目の花言葉をテーマに制作しました。
2.花の特徴
月下美人は夜の3時間しか咲かず、朝方にはかれてしまうめずらしい花です。その咲いた姿は、実に神秘的であり、妖艶な香りを漂わせており、誰もが虜になってしまいます。
今回は花が満開になったタイミングをイメージして描きました。
基本的に月下美人は白い花を咲かせますが、品種によっては白色以外の花を咲かせることもあるので様々な色の月下美人を今回取り入れました。
3.キャラクターについて
「妖艶な香りで誘惑する」という花の特徴を女性キャラクターで表現しました。女性の後ろ姿は美しく惹かれるものがあると思うので、やや後ろ姿のポーズで描きました。
背中の模様は不可解な模様にし、危険な感じを表現しました。背中の模様から妖艶な香り(フェロモン)を漂わせることで見るものを誘惑します。相手を誘惑する「小悪魔」的なキャラクターのため、しっぽを付けました。しっぽの形は花のイメージと結びつけるために、月下美人の蕾の形にしました。蛇を取り入れた理由としては、蛇は「誘惑」を象徴する動物であり、このキャラクターのペット的な立ち位置にし、絵全体の神秘的なイメージを強めたいと考えました。背景の満月は、花がきれいに咲くタイミングが、スーパームーン(満月)のタイミングになるので、そのイメージ付で取り入れました。