タイムケンネル第16回。
3 years ago
*/10
ショムロン開発部長(准将)「今日も新たな実験をする。115年前の「対馬沖海戦」(日本海海戦)で、両陣営を行き来することにより、心理戦の推移を報告してほしい。」
シゲ「それは面白い。」
(ブーーーン、タイムワープ!まず日本側)
東郷平八郎提督「ロシアのバルチック艦隊がベトナムのハロン湾を出港してから、足取りがまるで掴めていない。」
秋山真之参謀「問題は彼らが、対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡のどこを通るかです。「絶対」はないですから、ここは賭けるしかありません。」
(ブーーーン、ワープ!ロシア側)
ロジェストウェンスキー提督「今度の戦いは帝国ロシアの南下政策の総仕上げになる。これまでに黒海ルート、カスピ海ルートと検討したが、結局首都から遠くても満州ルートを押さえろとの、ニコライ2世からの指示だ。」
ネボガドフ第2艦隊司令「本当は旅順港が目的地だったのですが、惜しくも取られたので、本艦隊は第2目的地のウラジオストック港を目指します。途中で日本艦隊に遭遇したらどうしましょう?」
ロジェストウェンスキー「叩き潰すだけだ。」
(ブーーーン、ワープ!再び日本側)
伊地知艦長「ロシアが東京や大阪を直接攻める可能性は?」
秋山参謀「砲台陣地をたくさん築いてありますし、それはロシアも知っています。」
伊地知「ロシアが二手に分かれて北上する可能性は?」
秋山「それも面倒ですが、最悪なのは我々は今ここ鎮海湾に待機していて、もし太平洋側を北上されたら、もう間に合わないという点です。」
(ブーーーン、ワープ!再びロシア側)
ネボガドフ「3つの海峡のうち、どこを通過しましょう?」
ロジェストウェンスキー「敵はしょせんはアジアの小国、こちらが勝つに決まっているから、策を練らずにまっすぐに対馬海峡で行く。」
(ブーーーン、ワープ!再び日本側)
伝令「沖縄通信隊より報告あり、敵は琉球半島の西側を航行中、以上。」
秋山「よし賭けが当たった、直ちに出撃だ。我々は肉を切らせて骨を切る、「T字戦法」で行く。」
(ブーーーン、ワープ!再びロシア側)
ロジェストウェンスキー「あはは、敵が我々の前方でターンしている。やっぱり東郷はバカだ。「撃ってくれ」と言っているようなものじゃないか。」
(ブーーーン、ワープ!再び日本側)
東郷「敵の前方展開が完了した。当方沈没艦なし、直