代理学園第一話 LEVEL 3
6 months ago
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代理学園第一話
「次は、校長先生の話です」
彼女は、入学式に来ていた。
遡ること数日。突然、家にこの学園の学生証が届いた。
きっと姉の仕業だろう。
彼女は、眠りに落ちそうなところを、持ちこたえていた。
昼夜逆転生活を送っていたので、眠気が襲ってくる。
「次は、生徒会長のお話です」
「新入生の皆さん、こんにちは！ぼｋ...
私が、生徒会長の黒澤優香里です！
私からは、簡単にこの学園のシステムを――」
もう限界だ。かもめは、眠ってしまった。
「ん...」
なんだこれ。さらさらしたものが頬を撫でた。
体が何か柔らかいものに包まれている。
私、何してたんだっけ。確か―――――
「入学式！！」
「きゃあ！あ、起きたのね」
「え」
そこには一人の女の子がいた。四葉瑠奈と名乗った。
どうやら、爆睡していたので、
教室までお姫様抱っこで連れていくとこだったらしい。
「綺麗な瞳...」
つい、呟いてしまった。気持ち悪かったかな、迷惑かも。
「...」
先輩は黙ってしまった。怒らせてしまったのかもしれない。
「あっ、あ、ごめんなｓ」
「ありがとう」
先輩は優しく微笑んでくれた。
どうしてかはわからないが、深く踏み込むのはやめておこう。
その後は二人で軽くお喋りをして、教室まで送ってもらった。
いい先輩だったな、また会えるといいな。
教室の中は、既に人でいっぱいだった。私で最後らしい。
だが、まだ先生が来ていない。
黒板に、メッセージが書いてあった。
〈今日は私は風邪なのでお休みです
全員揃ったらみんなで自己紹介してね〉
そういえば姉も風邪をひいていたっけ。流行ってるのかな。
「あ！海咲さん来た！」
クラスメイトの一人がそう叫んだ。
「じゃあ、自己紹介始めよっか」
「あたしは星宮玲！時計回りに名前と一言お願い！」
「海咲かもめ。遅れてごめんね」
「轟ヒカリです~大丈夫よ」
「あっ黒月渫奈です」
「夢月透海。ゲーム好き」
「雨榎つきみです！わたしもゲーム好き！」
「眠亜まく！この毛は地毛だかｒ(((」
「雨廻うみ娘。校則違反はだめよ？」
「戌亥むぅにゃ～面倒くさいこと嫌い～」
「雑賀音猫、それな？」
「月雪瑠花～書記やってます」
「天宮苺花です」
「七星つむぎ！！！」
「勿ナナです！よろしくね」
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