組織の追手 LEVEL 1
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7 months ago
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俺が組織を裏切って早数ヶ月…、組織の追手から逃れるために俺はある国に身を隠していた。
俺は、組織の研究者で様々な非人道的な実験を行って組織に貢献していた。俺は、組織が立案した計画が、より良い世界を作り出すと信じていた。…でも、全部嘘だった。計画も、より良い世界も…。全ては国家転覆のためだと知ったとき、俺は、実験資料を全て燃やし、実験体No.086と共に組織から逃げた。
…と、昔のことを思い出しながら俺は自責の念に駆られていた。俺が行ってきたすべてのことに対して…。突然、俺の横を歩いていたNo.086が足を止め一点を見つめ出した。俺がその方向を見ようとした瞬間、街の人々の声の中から聞き覚えがある声がはっきりと聞こえた。
「組織(俺たち)から…逃げられると思うなよ?」