冬麗の空の下、君は華やかに… ~紅梅姫~ LEVEL 3
11 months ago
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白梅姫と対になる存在として、紅梅姫も同時に手がけました。こちらも、去年の今頃に描き、ワンダースクールの冬コンに応募した作品です。
タイトルにある冬麗(ふゆうらら)とは、寒気はあるが日差しは明るく、澄みきった晴れやかな晴天を意味する言葉で、俳句では冬の季語とされています。
紅梅の花言葉「あでやかさ」「優美」というイメージに似合うよう、可憐な女の子にしました。着物やヘアピンは白梅姫と同様です。髪型は約100年前に流行したヘアスタイルをモチーフにし、大正ロマンの雰囲気も出してみました。
白梅姫と紅梅姫の絵は、江戸時代の人気絵師尾形光琳の傑作の一つ、国宝「紅白梅図屏風」から着想を得ました。日本画の技法の一つ、絵の具のにじみに任せて描く滴し込みという技法をコピックで再現し、手前の梅の花と枝に取り入れてみました。光琳は花弁を線で描かない技法も取り入れています。それに倣い、本作品も背景奥の梅はそのように描いてみました(小さくて分かりにくくなってしまいました…😅)。
改めて「紅白梅図屏風」を鑑賞してみると、左右の梅は写実的で自然らしい描写である一方、中央の川は連続した流水文様が極めてデザイン的な描写です。具現的なものと抽象的なものが一つの作品に見事に表現されています。
伝統を踏まえつつ独自の作風を築き、人気絵師となった光琳に少しでもあやかりたいと思いました😌✨
白梅姫と紅梅姫、いかがだったでしょうか?
見ていただき、大変ありがとうございました🙇♀️