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2023 クリぼっち退避所を設置 LEVEL 3

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1年前

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イブの日曜日。某会社内。
ヨシコは後輩の尻拭いのため休日返上で一人働いていた。
外線が鳴る。上司からの進捗確認だ。
よっちん(以下よ)「あっはい。お疲れ様です。はい。0時くらいまでは。はい、すいません。はい。失礼します。」
会社にただ一人。OA機器の作動音をうるさく感じる。

よ「まだ全然原因が分からない。最悪今夜は徹夜… もう7時ですか。ご飯にしよ」
真っ暗な給湯室の灯りをつけたヨシコ。
カップ麺の蓋を開けて電気ポットでお湯を注ぐ。
ガーゴポゴポ カス。
麺にお湯が浸るまでもなくお湯切れ。
よ「なんですか。ポットまで私をコケにするんですか。このカチカチの麺を食えというんですね。いいでしょう食べればいいんでしょ」
よ「…」
ヨシコはポットに水を入れた。

デスクで延びたカップ麺をすすりながら、休むまでもなく仕事を始めた。
よ(なんで、今日なの…でも私が適任なのは私だってわかる。いいわよ予定だってなかった。)

カチカチ。PCのキーを叩く音とヨシコの息、エアコンの作動音。彼女は冷めたカップ麺のスープを時折すすりながら、仕事を続けた。
文句はあるがプロのプライドもある。

よっちん! 

後ろから呼ばれたヨシコは、掴んでいたカップ麺を床に落としてしまう。汁が跳ねた。
よ「ぎゃー。 ああなた、なんですか、ここは関係者以外」
ごん太(以下ご)「ぼくは、よっちん、君の関係者だよ」
サンタコスをした緑目の女はそう言うと
ご「今日はね、頑張っている君を応援しにきたんだ。まだイブは終わっていないよ」
よ「おうえん…」
ご「君は仕事以外にも大切にしている夢があるよね。ぼくは君の仕事はちんぷんかんぷんだけど側にいるよ。今日はその夢の為に1秒でもいいから使って欲しいんだ。だから応援する」
よ「ゆめ…」
ご「プロの意地は今が見せ時だよ。ぼくに見せてよ」
よ「…わかったわ」

2時間後
よ「ここだ…これが原因なんだ」
隣で見守っていたごん太はヨシコに静かに言った。
ご「やったね」
ヨシコは上司に報告の電話をして会社を締めた。
よ「不思議な人ですね。何時もなら絶対関わりたくないって思うけど。でもやりきれた。ありがとう」
ご「イブはまだ1時間ある。さっ、家に帰ろう。でさ、途中セブンに寄って欲しいんだけど」
よ「?」
ご「シャケ弁が食べたい…」
よ「ぷっ、なんですか。わかりました」
End


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