幸せは今、手の中に… LEVEL 5
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10個月前
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※無法編輯本作品標籤。
穏やかな光の中、白い守り袋とその先にある笑顔が眩しい。白は始まりの色。彼女が選んでくれた。
応援してくれる人がいる。それって、すごく幸せだ。たまらなく幸せだ…。
受け取ろうとして思い直し、少し…いや、結構ためらった後、守り袋ごと彼女の手をそっと握った。
彼女の手が微かに動くのが、手を通して分かった。俯いた白い頬に、サッと赤みが入るのも。
「…あったかい手」
恥ずかしそうな声に、温かな気持ちで心が満たされていく。そこに、ほんの少し愛おしさが流れこんでくるのも感じている。でも、それを悟られたくない。
「お前の手が冷たいんだよ」
ぶっきらぼうに返しながらも、握る手に少し力を込めた。
年が明けたら、監督やみんなにきちんと謝ろう。そして、もう一度サッカーやりたいってきちんと伝えよう。
すごく不安だけど、きっと大丈夫…何とかなる。
一足早い幸先詣を済ませ、冬晴れの空を真っ直ぐに見上げた…。
去年のちょうど今日、ワンダースクールの冬コンに応募した作品です。3回に渡ってお送りしてきたこのシリーズは、一応現時点で完結です✨☺️✨
今まで見てくださり、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました🙇♀️