魔法少女ルビーちゃん
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5년전
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魔法少女ルビーちゃん。
彼女は日夜、華麗なダンスと共に、光る『魔法のステッキ』を操り、行き交う人々の交通安全を守っていた。
いわゆる、“交通整理のアルバイト”である。
バイト先の上司からは、「ルビーちゃん、その格好の上からでいいからさ、反射板ベスト着てくれるぅ」と、毎度の注意。
しかし、それだけは受け入れられない。
ルビーちゃんは魔法少女の設定なので、「応援してくれる子どもたちの夢を、破るわけにはいかない」のだ。
本来なら、こんな埃っぽい職場は避けるべきなのかも知れない。
全ては時給の良さ、だった。
そんな魔法少女ルビーちゃんは、今日もどこかで、『魔法のステッキ』を握り、アルバイトに勤しんでいる。
そして、稼いだバイト代は、コスプレ衣装の費用に消えるのであった。