狭間より
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8 years ago
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"あらゆる意味と血を そこに灼きつけ/笑いと歔欷を/愛とにくしみを 光と影を/一つの化石となしはてて"
"いまは からんとした石灰質の/果しなくなつかしい一つの物象"
"かれは墓場にいるとは限らない/ある時 ぼくの形而上学の中を/こっちに向いて歩いてくるのだ"
---村野四郎 詩集「亡羊記」収録 「骸骨について」より