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4 years ago
マリカは今夜も吐き出されるかのように肉体から解放され、世界中を漂って旅をする。今日は見たこともない電波塔までフラフラやって来た。それを見て昨日お婆ちゃんにもらった千代紙を思い出し少し感動した。キラキラした細かな模様が何となく似ているように見えたからだ。そしていつものように この世界は美しいもので満ちている事に気づくのだ。
まるでそれが幸せの入り口かのように彼女は深く納得して、フラフラ漂いながら自分の家の方に帰って行く。
