殺意の高いプラナリア
2 years ago
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『殺意の高いプラナリア誕生秘話』
小学生の頃の話になりますが、
教育実習で来た若くてちょっとカッコイイ理科の先生が
「僕プラナリア大好きなんですよ、ほら顔が可愛いでしょう」
「プライベートでも飼育してるんです」と言うので当時小学生の私は
大人の男性がこんなナメクジみたいな生き物を
犬猫と同じようにペットとして可愛がって育てている姿を想像し
子供ながらに和んでいた矢先に事件は起きた。
「プラナリアは小さく切っても再生するんですよ」と言うやいなや
先生はプラナリアをメスの様な鋭利な刃物で嬉しそうにバラバラにした。
呆気に取られる小三の私。
先生さっき好きって言ってたのに……殺……えっ⁉︎
「刻んでみたい人いますか〜?」と和やかに問う先生。
私同様、他のクラスメイトも呆気に取られた様子で微妙な空気の教室。
先生は生徒の反応が悪く少し残念そうにしたが授業は滞りなく過ぎていった。
そして私は思った。
ーーーーーーープラナリアの傷は再生するかもしれないけど
心は傷ついたまま人間を恨んでるのでは……?
……と。
そんな地味にトラウマになった子供の頃の思い出から発想し
生まれたキャラクターが【殺意の高いプラナリア】です。
よろしくおねがいします。