「……みつけた。」 LEVEL 3
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4年前
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周りが寝静まった夜。
ボクは布団の中でふと違和感を感じ、目を覚ました。
湿度の低い夜だったが、全身から汗が噴き出ていた。
体が動かない。
「まずい…」
これが世にいう金縛りというやつかと、ボクは舌打ちをした。
(明日はテストがあるのに…。)
ボクの気持ちとは裏腹に、金縛りは一時間も続いた。
一時間の間、どうにかして金縛りを解こうと自力で体を動かそうとしたが、効果はなかった、
そして突如――
(…動いた!)
鉛のようだった体が、ふと軽くなった。
珍しい経験をしてしまったなあ、とどこか他人事のように考えていたボクは、次の瞬間恐怖に襲われた。
なぜか、ボクは直立していたのだ。
先ほどまで布団の中に寝ていたはずなのに…。
体が、何者かに操られているようだった。
自分の意思が通じなくなった体は、一人で窓辺へと吸い寄せられていく。
カーテンに手が伸びる。
(やめろやめろやめろやめろ…!!)
そこに、「何か」がいる。
直視してはいけない、関わってはいけない「何か」が…。
ボクの手がカーテンを乱暴に引き開けた。
…………to be continued.
物語風に書いてみました。
長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。