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Reborn

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4週間前

  • 2024年4月定期コンテスト:桜

 自身の将来に対する苦悩の末に自分の殻に籠ってしまった女子生徒。このままではいけないと思う一方で、自信の喪失と殻の外に対する漠然とした不安から殻を打ち破る勇気が出ず、葛藤と自責の日々を送ります。時間は女子生徒を置き去りにして進み、凍てつくような寒さの冬から暖かい春の季節が訪れます。女子生徒を大きな手で優しく、温かく、包み込んでいる桜の聖母は、”あなたはもう大丈夫”と女子生徒を見つめ、冬の雪を溶かすように女子生徒の殻を溶かしていきます。雪解け水は、芽吹きに必要なものですが、女子生徒にとっても同じでした。閉じ籠っていた殻も過ぎてしまった時間も他者から見れば無駄のように思えますが、女子生徒の心を癒し、勇気と希望を育むのに必要なものでした。
 桜には「精神の美」「優美な女性」というような花言葉があるそうです。そのイメージと私自身の経験を合わせて、今回のイラストを描きました。人は誰しも”自分の殻”を持っていて、その殻に閉じ籠ってしまう時があると思います。それも一度ではなく、何度も何度も。しかし、いつかは必ずその殻を打ち破って、再誕し、自分の翼を広げて飛び立てるのです。そのタイミングは人それぞれで、すでに殻を破り飛び立っている人もいれば、まだ殻に籠ったままの人、殻を破りかけている人などさまざまです。また、殻を破る”きっかけ”も人によって違っています。イラストの女子生徒は、”桜の聖母”によって殻が溶かされています。”桜の聖母”が、親なのか友人なのか、はたまた自分自身なのか。もしかしたら、人物ではなく何か行動であったり出来事なのかもしれません。もし今、殻に閉じ籠ってしまっている人がいたとしたら、その”きっかけ”をゆっくり焦らずに見つけて何度でも再誕して飛び立って欲しいと思います。

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