驟雨 ~やべっ…めっちゃ雨降ってきた💦~ LEVEL 3
10個月前
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※無法編輯本作品標籤。
「…お前の方が被害甚大だな😅」
「風が気持ちよくて、庭の真ん中で昼寝しててさ…爆睡ってヤツ?だから、あっという間にこんな感じ😅兄貴は?何で?」
「読書に夢中だった」
「ハハッ…油断したな😁」
「人の事言えるか。お互い様だ」
すっかり濡れ鼠になってしまった姿で、俺達は束の間笑い合う。相手が兄貴だから、俺は今、素の自分でいられる。でも…
「…もうじき、雨が止みそうだな」
「…ああ」
「雨が止んだら、戻ろう…皆が心配する」
「…だな」
笑いを収め、冠を被り直す。
「言動に気を付けろよ」
「分かってる。大丈夫だよ…兄上」
雲間から差し込んできた光が、俺達に降り注ぐ。でも、前向きな気持ちにはなれない。そう…いつもの自分に戻るだけだ。
王子と本来の俺。使い分けるのはそれほど苦じゃなかった。そんなものかな…って割り切っていたのかもしれない。でも、何か寂しかった。
だから今、星になって思う…めっちゃ幸せだって。兄貴だって、きっとそうだと思う。
「季節外れですみません」企画、5枚目は「夏の俄か雨」をテーマにした作品の後編です。ずぶ濡れになり、慌てて雨宿りにやってきたポルックス王子を描きました。「いやぁ~参ったなぁ…😅」という表情や、濡れた髪をかき上げる仕草に注目です😊
昨日投稿したイラストと絵柄や色柄で差が出ないよう、二枚一緒に画面に並べ、同時に手がけました。王子バージョンのメイキングは、カストル王子と同じです。
2回に渡ってお送りした「夏の俄か雨」、いかがだったでしょうか?束の間の雨宿りで繰り広げられる、二人のやり取りや心の動きも感じながらご覧いただければ幸いです☺️
見ていただき、大変ありがとうございました🙇♀️