エイベルの絵本版衣装デザイン
6年前
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女の子の顔を描くことがどうしても難しく感じられて、泣きそうだ。
ただ、だからといって感情的になっては駄目だ。客観的に分析しなければ。
「このままではいけない、何とかしなければ」というのは感情である。確かに何とかして画力・表現力をどうにかしないと、今のままでは通用しないのだからというのは何も間違ってはいない。
が、ここで一度その感情を疑ってみる。
誰しも常に調子が良いときばかりではない、誰にだって何をやってもうまくいかない時くらいあるだろう、焦ったり迷走したりして無駄に心と時間をすり減らすことが果たして本当に得策だろうか?
というのも、一理ある。
ただし、その調子の悪い波が10年近く続いている場合は、それはもう不調だとか波だとかではなく、普通に向いていないということなのではないか。
いや、本当にそうだろうか? もし本当に才能が無いのだとしたら最初から芽など出なかったはずだし、今続けさせていただいているお仕事もとっくの昔に打ち切られているか、そもそも最初から不採用のはずである。
この厳しいご時勢で続けて御登用いただいているのだから、そう考えるとそもそも不調でもなければ才能無しでもあるまい。
ならば、女の子を描くことがこんなにも難しく感じるというのは何かしらどこかで自分にはまだ足りない何かがあるということだ。試行錯誤が足りていないということだ。
顔か。
やはり顔が一番難しい気がする。体はいわば衣装のセンス次第である。しかし顔が良くできていないと全て台無しだ。
やはり顔だ。
たとえば、私は男の人の顔を描く時は何も考えていないが、いつもどうしていただろうか。男の顔なんて簡単すぎてつまらないと今までは思っていたが、今の俺は簡単などと言うことができるだろうか。いや、とても言えない精神状態だ。不安だ。ならば、これは描かねばなるまい。
と、
最近毎日こんな感じです。自問自答ばかりの毎日。
自分のことで精一杯で、周囲に気を配る余裕もなく・・このままだとどんどん周囲との乖離が広がってしまい、いつか「あんたはそうして一人で勝手に画力向上につとめてなよ」と思われて、そのうち誰からも見向きもされなくなるのじゃないかとか、まあマイナス思考ばかりで良くないです。
ただ、こんなマイナス思考でも何か喋っていかんとね、たまには何か喋らんとね。
試行錯誤、頑張っていこう。