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いかないで曲パロ side:冬亜
1週間前、まくが死んだ。交通事故だったそう。お互い忙しくて夏祭りにいけてなかったから今年こそは、って約束してたのに。その夏祭りが今日だ。なんの気の迷いか、待ち合わせ場所っだったところに行ってみることにした。待っても来るはずなんてないのに

冬亜(もうすぐ待ち合わせしてた時間か、、、、)

冬亜(なんでここに来たんだろ、、笑)

冬亜「、、一緒に行きたかったな、夏祭り」

?「おまたせー!!待った?」

?「浴衣可愛いー!!似合ってるね!!!」

?「、、お〜い、聞いてる〜?冬亜?」

驚いた。聞こえてきたのは何度も聞きたいと願った、願っても願っても聞けなかった1番大切な人の声。

冬亜「、、、、まく?」

涙溢れ出てきた。だってそうだろう。手を握ったら温かくて、傷1つない元気な親友の姿があったんだから。

まく「も〜、なんで泣いてんの?」

まく「早くお祭り行こ!!楽しみにしてたんだからね!!!!」

自分の勝手な妄想かもしれない。でも、今日ぐらい、今日ぐらい自分勝手な夢を見させてほしい

まく「今日ほんとにどうしたの?大丈夫?」

冬亜「ううん、なんでもない」

まく「じゃあどこの屋台から行く?私焼きそば食べたい!!!あっ、でもかき氷もいいなぁ〜」

そういって目の前ではしゃいで掛けていく親友を少しだけ眺めてから追いかけた。

〜2時間後〜

まく「お祭り楽しかったね!!!ちょっと食べすぎたかも、、、?」

冬亜「だから買い過ぎじゃない?っていったじゃん。、、、、まあ楽しかったけど」

まく「でしょー!?良かったね、やっと一緒に来れて」

冬亜「お互い何かといそがしかったもんね」

少し歩くと祭りの喧騒が薄れて、もうとっくに暗くなっていたことに気付く。

冬亜「もう静かで暗いね、祭りの明るさとかうるささが嘘だったみたい」

まく「確かに!!私今日お祭り来れて良かったー!!」

2人の間に少しだけ沈黙が走った

まく「、、、、私ね、冬亜に出会えて、仲良くなれて本当に良かったと思ってる」

冬亜「、、どうしたの?急に」

まく「だから私は後悔なんてないし。まあ死にたくはなかったけど?」

冬亜「っ、、、!?まく、、、?」

一気に現実に引き戻された。いや、もともとこれからもずっと一緒、なん都合の良い夢なんてあるはずがなかったのかもしれない。

まく「だからさ、もうそんなに悲しそうな顔しないで?」

まく「まあ私の未練は叶ったと言ったら嘘になるけどさーー」

街灯に照らされて、影が1人分しかないことに気付く。、、と同時にまくの体が薄くなってることにも。

まく「大好きだよ。ずっと」

まく「冬亜は?」

冬亜「、、、やだ、もういなくなるみたいじゃん。

まく「おねがい。言って?」

もう涙が止まらなかった。大好きって言っちゃったらまくがいなくなっちゃうみたいで。でも、言わずには終わりたくなくて。馬鹿みたいに自分の中で自分の思いが交差して。

冬亜「、、、、、、大好きに決まってんじゃん。」

冬亜「たった1人の親友なんだから」

まく「、、、!」

まく「ありがと!!!じゃ、ばいばい。」

冬亜「、、、またね」

完全にまくの姿がなくなった。さっきまでのが嘘だったみたいに。さっき飲み込んだ言葉が、溢れそうで。またねとは言ってみたけど、でも
                「いかないでよ、、、、っ」

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