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代理学園第九話
#代理学園〈小説〉



「うわあああああ...うみ娘っっ...かもめっ...ヒカリっ......音猫ぉぉ...ナナぁ...」
「誰でもいいから...助けてぇ…!!!」

☆☆☆

半日前。

「と、突然だけど明日、小テストがある...のよ」
つばめが、目を泳がせながら言う。

「生徒たちの臨時適応力を試すとかなんとかで?、、校長が言ってたわ」

かもめはすぐにそれが嘘だと気付いた。
(こいつ...忘れてたな...?)

「赤点とると好きなもの食べられなくなるうえに...補修だからね…??」
優香里が身震いをしている。相当苦い思い出があるようだ。

「しかも今回の補修は音楽祭と完全一致。音楽祭に参加する為にも...ね?」
「ちなみに理科だよ!!頑張ってね!!」


この姉は...無免許闇教師なのだろうか…??

☆☆☆

「ていうことだから!今日は全員で泊まり込み勉強しなきゃ!!」
玲が言う。

「そんなこと言われても…...」
皆戸惑いを隠せない。

しょうがない、私も吹っ切れなければいけないようだ。

「やるぞー!!」

「「おー!!」」
ノリは皆一人前だ。

☆☆☆

「まずはグループ分けからね、効率は大事よ」
うみ娘が言う。

「さっすが...」
玲が感嘆の声を上げる。

「得意な人は▶ヒカリ、かもめ、ナナ、音猫、くじら先輩、私」
「苦手な人は▶玲、瑠花、せつな、透海、つきみ」
柊雨先輩が読み上げる。なんとなくまとめ役な感じだ。

「これを基にグループを分けてみたけど…、どうかな」
みんなに紙を配る。

☆☆☆

A 玲 ヒカリ かもめ
B 瑠花 ナナ むぅにゃ 瑠奈
C せつな 音猫 優香里
D 透海 くじら つむぎ
E つきみ うみ娘 柊雨

☆☆☆
ーAー

「ねーねー二人共、元素って全部覚えなきゃいけないの?!」

「すいへーりーべーぼくのふね...で私は覚えたよ」
「私も…でも実験で使ってたらすぐに覚えちゃうなぁ...ふひひ」

((すごいけど怖...))

ーBー

「うっ...もう...無理...ぐー.........」
「あー!瑠花ちゃんっ!!ねちゃダメぇ!!!」

「ナナすんごいな...夜だよ…?」

「ふぁめ...これじゃ寝れないね…もう少し頑張る~」
「よし...!じゃあ私も少し教えるね…!」

ーCー

「ぁっ...あ...また間違えた...」

「だいじょーぶ!!間違えることが大事なのさ(きりっ)」

「優香里先輩...代わりますね」
「せつな、ここはこうやって考えて...」

(雑賀さんの教え方わかりやすいな...)

ーDー

「こんなこと勉強しても…ゲームしちゃダメ?」

「えーっ何でですか…??理科面白いのに…」
「勉強だってゲームだと思ってみたら?ほら、この大問はボス!」

「...じゃあ、ちょっとだけ、」

ーEー

「うっ...まただめだ…」

「大丈夫、まだ頑張れる!ほら、ここは...」
「うみ娘、ちょっとまって」

「つきみ...よくできたね…、もうちょっと、がんばろ...?」

「ひゃいっっ!!」

(柊雨先輩、なんかつきみに注ぎ込んでるみたい...)

☆☆☆

こうして、彼彼女たちの夜が明けていった。

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