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今日放課後、飼育委員が呼び出されました。学校にはうさぎが三匹いたんですけど、最近一匹病気が悪化したので学校保護団体の方に家で大切に飼ってもらうことにしたので、二匹になりました。ここまでは、一週間前の話です。ここからは今日の話。
また、今日飼育委員が呼び出されました。校長先生、副校長先生、また、委員会の担当の先生が泣いていました。この時点でもう皆んな察していたんですよ。そして、飼育委員が全員揃っていよいよ「シュガーさんがお亡くなりになられました。」って言われたんです。だけど、涙は出てこませんでした。何故か凄い冷静で、うちの金魚が死んだときはギャン泣きしたのに、泣かなきゃと思っても泣けないんです。こんなに私は情がないんだなって思いながら、話しを聞いていました。二つの気持ちが混ざり合って、凄く悲しかった。
それで、最後にシュガーさんの顔をみたら、次は涙が止まらないんです。シュガーさんは死んでいるって分かってるのに、また動き出すんじゃないかって、何度も期待しちゃうんです。死んでるのに寝ているみたいにいつもと変わらない顔で目を瞑っていて、本当に寝ているだけなんじゃないかって…。なのにシュガーさんは保冷剤の中にいて、冷たくて、息もしてなくて、お腹も心臓も、動いてなかった。視界がぼやけて帰るのにもいつもは5分くらいなのが30分くらいかかった。泣いたって命が戻ってくる訳ないって分かってる。引きずったって何をしたってシュガーさんは戻ってこないのなんて、とうの昔から分かってるんだよ。だけど、泣いて、泣いて、泣き喚いて、どうか私を落ち着かせて。

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