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代理学園第八話
かもめメインです。でも読まないとたぶん損します。(物語の進行的に)

#代理学園〈小説〉
第八話

やあやあ久しぶり、僕、僕だよ!
え、お前誰、だって?ひどいなぁ...w
読み込みが足りないっ!プロローグから読み直そう!
いや別にビュー稼ぎとかじゃないからね…??(嘘)
無駄話はこの辺にして。本題に入るよ。
今日は彼女たちの教室に、担任がやっと来るらしい。
インフルのせいで手続きが遅れたんだとか?そんなわけないよね。
まぁいいや。本編、楽しんでーー!!

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朝のHRの時間。今日も、朝から優香里が叫ぶ。

「おはようございまーーーーーーすっ!!!!」
「優香里、響く響く」

柊雨先輩がたしなめる。日常、だ。

「今日は、やっと君たちの担任が来るよ」
「紹介します!!!呼んでくるね!」

教室は騒ぎ出した。

「今更...?なんでだろうね~」
と瑠花が眠そうに呟く。
「もしかしてあたしたちに会うのが恥ずかしいとか!!」
玲は朝から元気だ。
「いやそれはないでしょ、本気で言ってる...?」
かもめがツッコむ。

「............そう、だよね」
少女、いや幼女が賛同する。

「「「?!?!?!」」」
三人は驚いた。

担任が入ってきたから...ではなく。
橙の髪をした幼女が、初めて、会話に入ってきたからだ。

「え、せつなちゃん!今なんて...」

もう一度問う暇もなかった。

ガラガラ、と音がした。
それはまるで赤ちゃんの玩具のような、どこか懐かしさを感じる音だった。

「えー、皆さん10組さんの生徒を持たせていただきます」
「海咲つばめと申します」

大人びた教師の笑顔は、暖かな春の日差しのようだった。

☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー☆

「うみさきぃ...?」

真っ先にその事に気づいたのは、玲だった。

「先生は、かもめちゃんと親子なんですか?!」

「いえ............姉妹、よ
 大丈夫、えこひいきとかには興味ないわ」

教室が驚きに包まれる。

「かもめちゃん…?」

かもめはそう問われて、思い出す。
あの頃の記憶を。忘れていたはずの...屈辱を。

☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー☆

2年前。かもめが中学2年生の頃。

少女は一年生の時から、嫌がらせを受けていた。いじめ、ともいうのかもしれない。

日に日に感情がなくなる少女を、姉は心配した。
日が経つごとに、まるでかもめのやつれと比例するかのように、姉の心配は右肩上がりだった。

このままではいけない、私の愛するかもめちゃんが――――

そう考えた彼女は、当時の職を捨て、かもめの担任になろうと、必死で努力した。
彼女は天才だった。教員免許を取り、かもめの学校にやってきた。

かもめが二年生になって。

運命かのように、彼女はかもめのクラスを持つことになった。
そして、かもめは彼女の手によって、いじめから解放される。それが筋だろう。


その通りには―――なるわけがなかった。

いじめっ子たちのいじめは、むしろエスカレートしていった。

「なんであんたの姉が教師なのよ、コネでも使ってるわけ?」
「そんなことまでして内申点あげたいのね。見苦しいわ」

普通に考えれば、そうなることに気づけたかもしれない。
かもめを救うには、もっと適した方法があったはずなのに。

その愛は、かもめの毒にしかならなかった。

その日から、彼女は後悔と罪悪感を日に日に募らせていった。

ごめんね、ごめんね、ごめんね。私のせいよ。全部―――――

その後数ヶ月、かもめが、中学校を中退した。


ああ。すべて私のせいだ。私のせいで、かもめちゃんが―――

☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー☆

だから、かもめは責められると思った。

だから、かもめは虐げられると思った。

かもめは、黙り込んだ。
姉への申し訳なさと、過去にされた思い出しがたいあの日々の板挟みで。



「.........大丈夫、わたしたちは信じてるから」
幼女が呟く。

「そうだよ!なんでかもめちゃんが落ち込んでるのかわかんないけど、大丈夫!」

「そうだよ~」

...そうだよね、ここは、あんな場所じゃないんだ。皆、似た者同士だから――――


「い、いや別に落ち込んでないし!てかなにこの重い空気!!」

「あ、ツデンレ発動~~w」
つくしがにやにやする。

「いやそれツンデレだから!しかも違うし!」

私たちの日常は、身内が入ってきたところで変わらない。


(かもめちゃんたち感動的過ぎて私おいていかれてる...私本日の主役では...?)

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