本編でかなり比喩的に書いたとこへの解説っぽくもある
作中でもまだまだ進展があるからすべてを語れはしないのだけれども、現時点だけでも尊い（自画自賛）


・まず叶都→凛

そもそも前提として、叶都は関心を寄せているもの（大好きなものや大嫌いなもの）を自らの手で壊すことにより快感を得るタイプの狂人
日々破壊衝動を抱えながらも、「もっと嫌い/好きになってから壊せばもっと気持ちいい」という思考があるため耐えて耐えて、「ああもうこれ以上嫌い/好きになれないな」と上限に達する寸前でそれをブチ壊す（物理的か精神的かなど方法は問わない）という生き方をしています。おかしいですね。

初めて凛に出会った時、凛が内心どうしようもないほど怒っているくせにそれを気が付かないふりをして控えめなふるまいをしているのを見抜いていて、それがほんっっっっとうに気に入らなかったんですね～～
まあでも名奈ちゃんたちのやさしさに触れたことで凛ちゃんはその煮えたぎるような怒りを手放したので、これ以上嫌いになることはできないだろうなと見切りをつけた叶都は、凛ちゃんの精神をぶち壊そうとしたんだね～～
彼はかなり鋭いんで凛ちゃんが何を求めてるのかとかも何となく見透かしてるから、「地上の星」というものを見せることで自分への好感度を上げてから裏切る、というなんとも残虐非道な……

しかし凛ちゃんにとって「地上の星」というのは、それを見せてくれた叶都への好感度うんぬんよりも、「なくしてしまった記憶を取り戻したい（星を見たい）」という目標を思い出させたきっかけになったので、名奈ちゃんたちのフォローもあって立ち直れたんだよね（叶都の思惑通りメンブレしてはいる）

叶都は魔界の中で最も魔物に近い種族のひとつであることもあって、あんまり人情というものを分かってないんだわ！！！！理解はしているけど共感は出来ないっていうか！！！「お前ら人間や亜人ってこういうことしとけば喜ぶよねー笑」みたいな！！！！！！


・凛→叶都

これは今後やるから話せることは少ないんだけど、凛ちゃんにとっての叶都って星なんだよね
真っ暗な夜の航海で方角を指示してくれる道しるべ……



再会したときになんで叶都が凛ちゃんに脳焼かれたのかって言うのは意外と単純で、「わー！！なんか壊したはずのおもちゃが勝手に治ってる～～！！！！おもしれ～～～！！！！」っていうのと、レイズを切り裂こうとした時とかの酷く冷ややかな眼差しに心を奪われたからです。
叶都は今までずっと一人で何かを壊してきたわけなんだけど、「一緒に壊してくれそう」な人に出会っちゃったんですね……
つまり好きなんだよ凛ちゃんのこと。つまり凛ちゃんのことが嫌いであるのと同時に好きなんだよ！！！！
これは叶都にとって未知の感情なの！！！！どっちか片方じゃない、好きで嫌いなものを壊せたならいったいどれだけの快感を味わうことができるんだろうわくわく！！！！！

長々話したけど、つまり叶都にとって凛ちゃんは『愛憎という絶対に壊してみたい対象であり、一緒にすべてを壊してくれそうなひと』なんだね～～～～激重感情～～～～～

叶都の目的の「神を殺す」っていうのもそういう感じだったりする