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代理学園番外編Ⅲ
かもめちゃんの過去編です!
カクヨム使いたいけど親が...( ;;)

私は、ツンデレなどではないのだ。そんな可愛いものではない。
ただ、本心が。本当のことが、口に出せないだけなのだ。

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ある日、中学に行ったとき。
私の好きな人が、休んでいた。

突然、後ろから声をかけられた。

「おはよう♡あんた、ツンデレぶっててうざいから、
 あんたの好きな人にあたしが代わりに告白しといてやったわよ」
『海咲さん、お前のことが好きらしいよ、って♡』

私は、彼女たちのことは嫌いじゃない、と思う。
だって、私に話しかけてくれるのは彼女たちだけなのだから。

彼女たちは、異口同音にこう言う。
「――ちゃん、さすが!海咲さんの代わりに告白してあげるなんて...」

「どーおせ、あいつが休んだのは、あんたに好かれてるのがきもかったからでしょ?
 マジでウケるんだけどw」

なんでだろう。なんか、嫌な気がする。
でも、誰が聞いてもこんなことって、ちっぽけだろうな。
私は、別に、クラスの人に避けられたり、掃除押し付けられたり、汚物扱いされるだけだし。
彼女たちだって、私にやさしくしてくれる。
嫌な給食を押し付けて、私の給食を増やしたり、先生に怒られたのを私のせいにして、メンタルを鍛えてくれる。
世界には、もっと悩んでる子がいるんだよね。私程度、我慢しないと。…

人間って、やっぱ、優しくてあったかい生き物なんだな...

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次の日の朝。

私は、学校に行く準備をしようとした。

なのに。

身体が動かない。動かそうとしても、準備をするのを拒む。

学校に行けば、優しいあの子たちが、私のことを気遣ってくれるというのに。
人間の暖かさに、触れることができるというのに。

頬に熱いものが伝う。
嘘だ、なんで私、...

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その日から、私は、学校に行くのをやめてしまった。
こんなちっぽけな理由で行かないなんて、批判されるかもしれない。

でも、無理だった。何とか準備はできても、外に踏み出せない。

もう、私は、人間...を信じられな――――

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朝か。昔の夢を見てしまったようだ。
もう、諦めたと思っていたのにな。記憶というのは侮れない。

...?ベッドが湿っている。まさか...私、泣いて―――

「ああーーーー!かもめ、汚いーーー!!」
「へ?」

「とぼけないでよ、寝言すごかったよ?」
「チョコがおいしいだの、らーめんちゅるちゅるだの。
 よだれなんか垂らして、だらしない!!」

私の、勘違い、だったの...かな。
ううん。あの時のことなんて。もうどうでもいい。
早く、この輝かしい日常の一部になれるように。私は、もう一度やり直すんだ。
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