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絵の背景物語書いてみた

江戸時代初期
武家嫡男である松原燈右衛門はまだあどけなさ残る数え17の齢で妻となる幸(おこう)を娶る。
晴れて夫婦となった2人であったが、燈右衛門はまだ成熟しないその心持ちにより、新妻のお幸にかつて己に辛く厳しくあたっていた今は亡き実母の面影を見出し、扱いに持て余していた。
そんな燈右衛門の様子に、悶々と戸惑うお幸。やがてもしや我を差し置いて、生涯を共にしたい別の女ありやと悩み悋気も募っていく。なんとか燈右衛門の気を引こうと駆け引きするうちに、お幸は己の中に男に苦痛を与えると快感を覚える性分があることに気がつく。
その性分を燈右衛門に晒していくうちに、昂っていったお幸はある夜、思い立ち襦袢姿のまま脇差を手に取り燈右衛門の寝床に近づき振りかぶる。驚いた燈右衛門は慌てて表に飛び出して通りまで逃げるもお幸に切り付けられてしまう。意識遠のく中、燈右衛門の目に映ったのはかつて己を苦しめたあと満足げにほくそ笑む実母と瓜二つの笑みを浮かべて見下ろすお幸の姿だった。

時代考証はあったものじゃないです。

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  • 物語が付くと世界が広がりますね(≧▽≦) お幸さんの狂気が伝わるようです(||゜Д゜)