カートゥーン調のイラストを描くうえで基本となるのは物や形を『デフォルメ化する』ことです。
例えば、牛乳パックであっても細かく描かずに単純な四角で描いたり、帽子のつばを一本線にしたりと、思い切ってデフォルメ化するのがポイントです。
カートゥーンのキャラクターには個性的なキャラクターがとても多いので、指の本数を減らすのもデフォルメ化になります。
丸みを帯びさせることや、足と靴を一緒に描いたりするとカートゥーンらしい画風になります。

2つ目のポイントは『重力や抵抗を無視して描く』ことです。
例えば、髪の毛を逆立ててみたり、木の枝の上にお家を描いてみたりなど。
現実的に描くとしたらあり得ない構造でも、カートゥーン調の場合は成り立ちます。
重力を無視することで、オーバーに感情を表したり、カートゥーンチックな可愛らしい印象をもたせることができます。

最後のポイントは、『とにかく大げさに描く』ことです。
カートゥーンのキャラクターはとても表情が豊かなので、
喜びや驚きなどの表情に合わせてかなり大げさに描くことがコツです。
表情以外にも、建物や食べ物などもオーバーな表現で描くことでカートゥーンらしいイラストになります。
大げさすぎるように見えても、意外と馴染んでくれるので、思い切りが大事です。

最後に、カートゥーン調の背景の描き方についてご紹介します。
カートゥーン自体、奇抜な装飾やファンシーな建物のことが多いので、派手な色を使って背景を描いても可愛くなります。
また、アメリカンチックな家具や建物を描くことも大事です。
その他にも強調させたい物にはしっかりと線で縁取られているという特徴もあります。
カートゥーンのアニメの中でも様々な画風があるので、そっくり真似をする必要はなく、必要な特徴を捉えて描くことでオリジナリティのあるカートゥーン調の絵を描くことができます。

今回はカートゥーン調のイラストを描くうえでのコツや特徴を紹介しました。
一見、現実離れした構造に見えますが、カートゥーンの世界ではそれで正解なので普段描いている絵とは一味違う画風を楽しんでくださいね。