地には平和を LEVEL 3
9 months ago
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「あ、飛行機が後ろ向きに飛んでる…」
昭和20年(1945年)8月15日を過ぎても、戦争は終わらなかった。
8月14日には空襲がなかった。そして15日には陛下からの重大な発表があると新聞に予告があった。皆、午前中の作業を中断して、雑音だらけのラジオの前に集まった。戦争に負けたという噂がたった。しかし、その日の放送ではただ臨時ニュースだけが放送された。「本日未明、重大会議中に不慮の事故が起こり首相はじめ多くの閣僚が死亡されました、なお…」何が起こったのか学徒動員の子ども達にはわからなかった。翌日から、また激しい空襲が始まり、9月上旬にはアメリカ艦隊が九州に上陸したという話が伝わってきた。この戦争は、日本は、この後一体どうなってしまうのだろう。何かが間違っていると、感じる者がほんのわずかだがいた。彼女もその一人だった。
この絵は日本が誇るSF作家である小松左京の初期の短編「地には平和を」をイメージして描きました。
This picture was drawn with the image of the early short story "Peace on the earth" by Sakyo Komatsu, a science fiction writer who is proud of Japan.