流れ星
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6年前
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『サンタクロースを信じてますか』
ある所にクリスマスの夜に秘密でプレゼントを配るサンタ役のロボットがいました
ロボットがいつものように聖なる夜にプレゼントをしていると
夜空を見つめたまま立ちつくす少女に出会いました
少女は家に帰らずずっと星を眺めているようでした
ロボットは言います
「家でいい子にしてないとサンタさんがプレゼントをくれないよ」
少女は答えます
「プレゼントなんていらない、いなくなってしまったお母さんに会いたい
流れ星に願い事をするとどんな願い事も叶うんだ」
ロボットはあまり頭がよくありませんでも母親をプレゼントすることはできないとわかっていました
ロボットはあまり頭がよくありませんこれは少女の言う流れ星にかけるしかないと思いました
ロボットは言いました
「僕がサンタさんにプレゼントの代わりに流れ星を来年降らせるようにお願いしておくよ
だからいい子で待ってて…」
少女とロボットは約束をしました
ロボットはあまり頭がよくありません約束を守るために自分を改造し始めました
空の彼方まで届く大砲とそれを支える大きな体を作りました
暴走したのだと管理システムから排除命令が出されましたが抵抗し
約束のクリスマスの夜、星に向かって大砲を何発も撃ちました
ロボットはあまり頭がよくありません星を撃ち落として流れ星にしようとしたのです
何発も撃ってその熱で体が解けようと何度も星に向けて大砲を撃ちました
その日の夜空は流れ星で溢れましたとさ
『サンタクロースを信じてますか』