代理学園第二話 LEVEL 3
1 year ago
*/10
代理学園第二話
教室の扉が開いた。
「皆さんこんにちはッ!ぼk...私達が、
このクラスの補佐を担当します!」
「私...うーん、もういいよね?僕が、生徒会長の
黒澤優香里です!以後よろしく!」
「柊雨。よろしく」
クラスが沸き上がる。
「めっちゃイケメンじゃん...」
「生徒会長に担当してもらえるとか、運良すぎ」
皆が口々に言い始める。
「静かに。今から席順で呼ぶから、そこに座って。」
皆が席に着き終わった。かもめは、というと...
(あああ睨まないでえええええ)
じっ。彼女を捉える一筋の目線。
「...」
(なんで無言なのおおおおおお)
彼女の隣の席は、黒月渫奈。
「あ、もうあたしたち自己紹介終わったよ」と玲。
「うん。4人で自己紹介しよ~」と瑠花。
「ほら、二人ともなんか喋ろうよー!」
「...星宮さん...助けて...」
「玲でいいよ!ねぇ、渫奈ちゃん喋ろうよー」
だが、中々渫奈は喋らない。
チャイムが鳴った。委員長が言う。
「今日は元々入学式だけだから、物足りないけど、
今日はもう終わり!また明日!」
「...寮生の人は説明するから、集まって」
結局、渫奈とは一言も喋れなかった。
皆が席に着き終わった。渫奈は、というと...
(隣の席は海咲さんか。仲良くしたいな...)
(でも...)
やっぱ、私なんかが話しかけたら迷惑だよね…
仲良くしたいけど、またあの時みたいになるのは...
いや、もう少し頑張ってみようかな、でも――
私は、仲良くなりたい。えっと、こういう時は...
そう!観察だっ!海咲さんを観察しよう!
じっ。かもめを捉える一筋の目線。
「...」
(えっ、もしかしてこれ、嫌がられてない?)
やばい、どうしよ、でも声がだせな―――
「あ、もうあたしたち自己紹介終わったよ」と玲。
「うん。4人で自己紹介しよ~」と瑠花。
「ほら、二人ともなんか喋ろうよー!」
「...星宮さん...助けて...」
「玲でいいよ!ねぇ、渫奈ちゃん喋ろうよー」
え、海咲さん助け求めてるじゃん...どうしよ
仲良くしたいだけなのに...やっぱり、私には無理なんだ…
チャイムが鳴った。委員長が言う。
「今日は入学式だけだからね!ちょっと物足りないけど、
今日はもう終わり!また明日!」
「...寮生の人は説明するから、集まって」
結局、かもめとは一言も喋れなかった。