線画と地塗りをしました。体の前に来る髪と奥の髪でフォルダを分けています。白が前で青が奥にあります。

線画はシャーペンツールで、地塗りは塗りつぶしツールと入り抜きのないペンと消しゴムで塗りました。
今回のイラストでは顔と太もも周辺の髪はちゃんと描いていきますが、他の目を引かなくていい場所は大まかに描きます。
先ほど述べた通り、線画の時点で布のように裏と表がある束を意識して描いています。

今回の影とハイライトは、シャーペンツールで塗った色をやわらかい消しゴムか硬い消しゴムツールで消していく方法だけで塗っていきす。

判りやすくするために地の色を明るい色にして作業していきます。
1影2影を塗りました。

束と束の間、生え際や分け目などの入り組んだ場所に影を塗っています。
本来影にならない部分でも表と裏の回り込み、形、パーツの前後関係を判り易くするために嘘の影を描いています。

2影は1影と地色の堺や線画の強調に使っています。

ハイライトは毛の流れの向きに沿って塗っています。
額の前などの出っ張った場所と、束の裏と表の間(側面)に長めに入れると形や角度がわかりやすくなります。

新規レイヤーに白色で描いてから、透明部分をロックのボタンを押して、上から別の色で塗ったり消したりして色を整えています。

物足りなかったので一つ下に新規レイヤーを作り、同じようにして薄いハイライトを追加しました。

好みで加筆していきます。
髪の毛のフォルダを統合して作業しています。

・髪の毛に隙間を作ります。

シャーペンツールで左画像の赤い線を引いて、Ctrlキーを押しながらレイヤーのサムネイルをクリックすると赤い線の選択範囲が取れるので、髪の毛を消しゴムで消していきます。

・分け目と細い髪の毛を足します。

スポイトで色を拾いながら、シャーペンツールで分け目と束から外れた細い毛を追加しました。
ピンクが加筆した線です。

・透けと奥行きを足します。
エアブラシツールで毛先を肌の色で塗りました。
今回はキャラクターのイメージをピンクに寄せたかったので、背中の奥にある髪には薄くピンクを入れました。

奥にあるパーツは空気の色などでコントラストや彩度を隠すと、奥にあることが強調されます。

・仕上げ
他のパーツと一緒に色味や影を合わせます。
小物から落ちる影、色味など、下画像の青い部分に加筆しました。
ヘアバンドのフチなどにも小さく影を入れています。

目のフォルダをコピー、統合して前髪に乗せてやんわり消します。少し透けているような演出です。
完成です！

一枚絵に使用した絵なので、最後に背景と一緒に、沈まないように悪目立ちしないように調整をしています。

髪の毛は描き方に個性が出るパーツなので、人の絵を見てどんな塗り方をしているか研究し甲斐があるパーツだと思います。
今回描いたのはロングヘアーのキャラクターですが、同じキャラでも運動をするならまとめてみたり、デートをするなら巻いて気合を入れてみたりと、シチュエーションごとに考えるとキャラクターの性格や感情が表現できて面白いです。
いろんな髪型を描いてあげると楽しいのでぜひ描いてみてください！